ハイジャック男

Mon.26.Jul

実に惜しい。なにが惜しいって、例の全日空機ハイジャック事件の 無職男(28)(*)である。機長を殺さなければよかったのに、と思 う。どちらにしろ法的には裁かれるのだが、殺人さえ犯さなければ 犯人のしたことを一部の世論が援護してくれた可能性があるからだ。 この男は犯行以前に羽田空港事務所などへ羽田空港の防犯上の不備 を指摘した文書を送っていた。そして、その文書で指摘した通りの 方法で刃物をまんまと航空機内に持ち込み、ハイジャックに至った。 殺人という最も重大な過ちさえ犯さなければ、予告された犯罪を予告 通りに実行されてしまうという警備体勢の失態へと非難が集中し、犯 人がある種のヒーロー扱いをされていたかもしれない。 (*)「無職男」てのは読売新聞サイトでの犯人の表記である。なんで名前を出さないんだろう。警察がまだ発表していないんだろうか。

犯人は航空シュミレーション ゲームで操縦の練習をしてから 犯行に臨んだらしい．

コーラル社のひみつ。

Wed.21.Jul

どひー。むしむしむしむし暑いと思っていたら、夕方からすげーカ ミナリ＆ドシャブリになった。雨確率20％とかの予報だったはずな のに。まったく天気予報はちっともアテにならん！！きっと気象庁 のコンピュータのCPUはＺ８０とかなんだろうね。ちゃんとカセッ トテープにバックアップを取らなくちゃだね。 さて、モニタスピーカ話の続き。なーんとコーラル社は、オーディオマニアに惜 しまれつつすでに倒産してたんだった！衝撃の事実！！スピーカユ ニットを専門に作る国産メーカーとして評価されていただけにヒジ ョーに残念なことだ。今でも単体のスピーカユニットが個人売買の サイトに時折登場するなど、オーディオ機器自作野郎に根強い人気 を保っている。前出のEX102AVはもちろん最新型ではないが、わり とよい。中古屋でコーラル製品を見つけて買っちゃったりしたらと てもオトクです。ハズレはないと思う。たぶん。でも実はSONYのSM S-2Pが欲しかったりする。モニタスピーカはYAMAHAのNS-10M STUDI Oが定番なんて言われてるけどどうなんだろう。KRK Rockitはカタチ がすごく好きなんだけど、KRKのモニタはアンプを選ぶらしい。ア ンプと相性が悪いとアレ？ってくらいダメダメな音が出ちゃう、っ ていうのをあるオーディオマニアの知人から聞いた。その反面ピタ リとアンプとの相性が合うと、ワンランク上のモニタに匹敵する音 が出るという。というわけで、そろそろ梅雨も終りに近づいてきた けど、くれぐれも湿気には気をつけましょう。結露したりなんかす るとコーンを痛めてしまうので。

KRK Rockitはこんなカタチ． ペアで５万円を切るという 価格もイイトコ突いてる．

ノートパソコンとドライバ

Tue.20.Jul

例のウェブサイトを見て「もう東芝製品は買わない」と言っていた 友人のＤくんは、サザエさんも見るのを止めたそうである。サザエ さんは関係ないよ(笑)。 さて東芝といえば。東芝製サブノートパソコン・Libretto110CTを 愛用している。たまにサスペンドからの復帰に失敗するくらいで、 すこぶる快調だ。Libretto購入前に使っていた某Ｓ社のA5サイズの サブノートパソコンに不満が溜まっていた時期にタイミング良く発 売されていたのである。私のイメージするサブノートの要求に最も 近いパソコンであった。初期のLibrettoには色々不具合があっよう だが、Libretto110CTでは世代を経て安定度が増しているようだ。 このLibretto110CTは他のLibrettoシリーズとは異なり、販売経路 が少々特殊だ。購入できるのは、東芝ダイレクトPCのウェヴサイト から直接注文、LAOX、チチブ電気の３ヵ所に限られる。元々、海外 向けに設計された機種で、基本的にOSやキーボードは英語版になっ ている。OSは10000円プラスして日本語版を選択できる。日本語キ ーボード版はLAOXだけで販売している。購入して最初に電源を入れ たときに、Windows95とWindows98を選択する画面が現れ、選択した 方のOSが自動的にインストールされる。メモリは32メガ積んでいる のだが、Windows98を動かすにはちとキツい。Windows98では、動作 が若干重くなるという話を聞いたので、Windows95を選択して使っ ている。Windows98を使いたければ、メモリの増設は必須である。 ノートパソコンの場合、その多くはメーカー自らマザーボードの設 計も行う。このため、そのパソコン独自の仕様に対応するソフトウ ェアが必要になってくる。そしてこの独自のソフトがパソコンの使 い勝手に非常に影響してくるのだ。特に電源に関するドライバはモ バイルパソコンにとって重要なバッテリーの持続時間に大きく影響 してくる。このあたりのソフトウェアのクオリティーが高いことが 東芝製ノートパソコンが評価されている理由だろう。こういったソ フトの出来具合はカタログスペックからは読み取りにくく、実際に 使ってみないと分からないことが多い。パソコン通信やインターネ ットで実際に使っているユーザからの情報を事前に集めることがパ ソコン選びに失敗しないコツである。

[左]TOSHIBA Libretto110CT [右]ネットワークカードとの相性もバッチリ．挿さってるのはコレガの100Mbps PCMCIAカード

問われるアフターサービスへの姿勢

Sun.18.Jul

東芝製品のアフターサービスについて書いた個人のサイトが注目を 集めている。新聞や雑誌などのペーパーマスメディアにも取り上げ られ、7月18日現在、このサイトは540万ヒットを越えている。これ だけ注目される背景には、多くの人が何かしらメーカーのサポート に対して潜在的な不満を持っているということがあると言えよう。 ビデオデッキを購入し、そのデッキの不具合をメーカーに問合せた 結果、電話のたらい回しをされ、あげくにメーカー側から暴言を浴 び、これに怒りを覚え、録音したメーカー社員との通話内容をウェ ブ上で発表するに至った、というのがこのサイト開設者の主張のあ らましである。 メーカーのサポートを受ける方法として、このサイトを作ったAKKY 氏（「AKKY」はサイト開設者のニックネーム）の手順には甘い面が ある。どうすれば自分の目的を達することが出来るか、少し大袈裟 に言えば戦略的考察が少々足りなかったように思う。メーカ側の立 場や状況を認識できていなかったところにも失敗の原因がある。特 にこのような巨大な組織を相手にする場合には手順を誤るとこうい ったことも起こりがちである。 一方、東芝側の対応も決して誉められたものではない。電話の取り 次ぎの不備、責任感の欠如、まして電話をかけてきたユーザとの約 束を守れないのでは客商売失格である。その後に至って、あのよう な電話の応対さえなければこのような事態にはならなかったはずだ。 本来ユーザサポートを行っている電話番号以外に、顧客からの電話 がかかってきたとしても、とりあえず相手の主張をしっかり聞いた 上で保留し、誠実に担当部署から回答を伝えるといった手順を取る べきではなかったか。 さて、99年7月8日付けで、東芝のサイトに「ＶＴＲのアフターサー ビスについて」の公式見解が発表されたが、事実関係を正確に伝え ていない。騒ぎが大きくなってしまったため慌てて表面上取り繕っ ただけ、の感は否めない。東芝は当該サイトの削除等を求める仮処 分申請を出している。AKKY氏の主張は、（１）東芝本社社員の暴言 への謝罪を求めること、（２）A-F88型ビデオデッキが欠陥商品で あることを明らかにすること、この２点である。仮処分申請などの 経緯から、これらの真偽が明らかにされることを期待する。 AKKY氏のサイトを見て、東芝製品は今後買わないと言っている人が 私の身近にも存在する。東芝側の主張が正しいとしても、電話の応 対一つで企業全体のイメージを損なってしまったというこの事実を 真摯に受け止めてほしいと思う。また、電話のやりとりをウェブ上 で発表したことの是非はさておき、一個人の主張がこれだけ影響力 を持ったことは注目に値する。

爆発的なアクセス数は開設者も 予期しなかったという．

歌姫・旋律・言霊（ことだま）

Mon.12.Jul

四谷駅前でギターをかき鳴らして歌っていた高校生の女の子がいつ のまにかプロデビューしていた。生のボーカルは人々に直に訴える 何かを持っている。どんなシンセサイザーもそれにはかなわないの だろうか。いや音色だけならそんなことはない。どんな音だって出 してみせる。一番の相違は肉声が言葉を持っているってことなんだ ろう。キャッチーなメロディーに当てはめた言葉はそれがどんなに 道化た台詞であっても、まろやか〜に四角くて食べやすいようにな ってしまう。そんな［メロディー＋言葉］、いや、［メロディー× 言霊］という魔法の公式を無意識に彼女は知っていたのだった。プ ロになってからも時折、彼女は彼女の出発点である四谷の街に舞い 戻り、ささやかな路上ライヴを続けている。彼女の歌声とメロディ ーは癒しのオーラを放つ。彼女から発せられるエナジーは観客を魅 了し、そして観客からのフィードバックを受けて、彼女はそこから エナジーを吸収するのだ。こんなことを何も意識せずに自然にやっ てるからニクイよなぁ。人よ表現せよ。不当なノイズに流されず、 自分のアイデンティティを信じる勇気をもとう。路上の狼ならぬ、 路上の子羊たちに神のご加護がありますように。アァメン。

夕暮れ時、歌姫が四谷駅に舞降りる

暗黒街歌舞伎町

Sun.11.Jul

ゎぅゎぅで不夜城を見る。金城武かっこいいね。最初の30分を見逃 してしまったので、肝心な前提となる部分が分からなくて、結局最 後まで話がよく見えなかった。しかし画面の構成力とか場面転換の テンポのよさなんかで最後まで見せられてしまった。しかし歌舞伎 町には、あんなにたくさん中国系マフィアがいるんだろうか。恐い 街だったのだ、歌舞伎町は。大金をつかむために命を賭ける人々。 理解できないね。墓場まで金は持って行けないんだよ。人を殺して 大金を掴んでそれが何になる？その日のパン代とネグラがあれば人 は生きていけるよ。人は生きてるだけじゃ何かが余っちゃうんだよ、 と言った人がいる。誰の言葉だったか。その余った何がをもてあま してる人々なのだろうか。その余った何かで音楽をやったり絵を描 いたりしてる自分がここにいる。なんかやってれば誰かしら見てく れてたりするんだな、とか感じられるようになった昨今だったりす る。 不夜城と言えば馳星周。なんて読むんだろう。はせせいしゅう？馳 星周氏はWZエディタを使ってるらしい。私もWZエディタを愛用して いる。素直に誉められるソフトは意外と少ない。しかしWZエディタ はよい。ユーザの好みに応じて柔軟に設定を変更できるからだ。ほ とんど別のアプリに見えるほど改変することも可能だ。しかし一つ だけ重大な不具合を抱えている。ヒューレットパッカードのプリン タドライバと相性が悪いのだ。どんな不具合かというと、印刷設定 を開くと異様に動作が遅くなるので、サクっと印刷できず、困って いる。製造元であるビレッジセンターのサイトのFAQに、印刷プレ ビューなどの動作が遅い、という項目が載っているが、「原因不 明」として解決する意志もないようだ。他のソフトではこの不具合 は出ていないので、WZエディタ固有の現象であることは間違いない。

マフィアが暗躍する街！？

アンゴルモアの案内板

Tue.6.Jul

うぉー。こぇー。国道246号線（目黒区）に重さ約270kgの案内板の 鉄柱が落下してＴさんの運転する乗用車を直撃。クルマのボンネッ トは大きくへっこんだがＴさんは奇跡的に無傷。よかったねぇ。 この落下した案内板は、非常電話の位置をドライバーに知らせるた めのもので、246号の上を走る首都高に設置されていた。同じよう な案内板は首都高に全部で300本くらいあるらしい。この道は普段 よく使ってるんだけど、今日は通らなかった。昨日はここを通った し。前後左右だけじゃなくて上も見ながら走らないとね。まじかよ。

前後左右上下を確認して安全運転。

悲しみのソーゴーショーシャ

Mon.5.Jul

このサイトはニフティー社のサーバ上にある。ニフティーといえば 日商岩井が保有ニフティー株をすべて手放し、経営から撤退したこ とは記憶に新しいところである。一部では先行きの不透明な事業か ら撤退したに過ぎない、というようなウワサも囁かれていたようだ が、これはあまり正しくないようだ。ニフティー社の発表では、200 万人を越える会員がいることになっているが、かなり少なく見積も っても100万人以上の会員が加入していることは間違いないだろう。 インターネットが学術的な目的に利用されることがほとんどだった 時代から、一般ユーザへと爆発的に広がり、これと同時にプロパイ ダが乱立し、ユーザ獲得競争が激化してきた。こうした流れの中で、 ニフティー社もパソコン通信のサービスを継続しつつ、インターネ ットプロパイダとしてのサービスを展開すると共に、ニフティー会 員の他プロパイダへの流出に歯止めをかけるべく、利用料金の見直 しをはかり、ユーザにとってようやく適正な課金に落ち着いてきた。 利用料金による収入は相当減少しているとしても、これだけ多くの 「繋がってる」顧客を手放すことは日商岩井にしても本意ではなか っただろう。利益の見えるところには日本経済の末端にまで手を伸 ばし、収益を伸ばしてきた総合商社が、今この時代のインターネッ ト産業を無視できるはずもない。ところが、日商岩井自体、それど ころではないというのが実情なのだ。生き残りを賭けた大幅なリス トラを断行している真っ最中である。先ずは手っ取り早く現金化出 来るものは処分し、社員は４人に１人を解雇し、さらに200社を越え る子会社を約半分にまで整理するという。とにかくなんでも幅広く 手がけるという時代はすでに終っている。日商岩井だけに留まらず、 大手中堅企業を問わず「総合商社」と銘打つ会社はすべからず業務 を得意な分野に絞り込み、生き残りを図るという選択しか残されて いない。 さて、ニフティー社であるが、日商岩井の撤退に伴い、日商岩井を 表す「ニ」が取れて、社名が「フティー」に変るのでは、というこ とがまことしやかに囁かれていたということを付け加えておこう。

「総合商社」という形態は日本 にしか存在しないらしい。海外 と日本の企業の輸出入に深く介 在することで多大な甘い汁を吸 い上げてきたが、総合商社を介 さず取り引きを行うことが当り 前になった現在、総合商社の役 割は終焉を迎えつつある．

スピーカ買い替えのススメ

Sun.4.Jul

スピーカを購入。コーラル社の製品、EX102AVだ。コーラル社は数少ないスピーカユニットを作っている日本のメーカーで、スピーカボックスを自作しているオーディオマニアにも定評のあるメーカーだ。 EX102AVは、いわゆるニアフィールドモニタであり、コンパクトサ イズで価格も手ごろなため、手持ちのミニコンポのグレードアップ にも最適である。4.5センチのツイータは高音の抜けが良くシャープ な音色だ。12センチのスピーカは中底音域をバランス良く出力する。 全体的な音色は少々固い感じがする。低音の抜けが少し物足りない が、この価格でこの音質なら納得できる。パネル前面に「TONE SEL ECTOR」という押しボタンスイッチがあり、通常は「NORMAL」の設定 で使用するが、ボタンを押し込んで「MILD」の設定にすると、まろ やかなサウンドとなる。しかしMILDの設定では、少々ぼやけた感じ の音になってしまう。 また、本体の仕上げの美しさにもスピーカユニットの老舗メーカー としてのコダワリが感じられる。 しかしスピーカを替えただけで、すごい音質の変わりようだ。とて も同じミニコンポの音だとは思えない。今まで曖昧だった定位感も 実にクリアになった。ステレオを買い替えようと考えたときに、思 い切ってその予算でスピーカを買ってしまうという選択も一考の価 値がある。

CORAL CORPORATION EX102AV インピーダンス 6Ω／入力 45W サイズ W190XH290XD180mm

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