訳者:桑原智子先生 平成九年卒 独身 ナガエ動物病院勤務
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他の全ての猫ワクチンはノンコアーである。
顧問団はコアーワクチンは下記の基準に基づいて全ての猫に接種されるべきとしている。 感染の影響が著しく激しい(例:猫汎白血球減少症ウイルス)、猫での感染が人畜共通伝染病の重大な可能性をもたらす(例:狂犬病)、疾患が広く普及しており、簡単に伝搬されるので多くの猫に大きなリスクをもたらす(例:猫ヘルペスウイルスI型、猫カリシウイルス感染症)、そして選択されたワクチンは安全で有効である。
ノンコアーワクチンを猫に接種するかどうかは、ワクチンの効果と安全性と同様に、全てのリスク要因の実際的な評価に基づいて決定されるべきである。
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はがせるワクチンラベルの使用はこのような記録の保持を容易にし、また顧問団は全てのワクチン製造会社にはがせるラベルを用いるように勧告している。
血清学的検査の結果もまた、好ましくない反応と同様に患者の常置カルテに記録されなくてはならない。
抗原 | ワクチン種類 | 最初のワクチン接種の推奨(1シリーズとして) | ブースター接種の間隔 | コメント | |
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初回が12週齢未満 | 初回が12週齢以上 | ||||
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不活化 | 初回来院時と12週齢以上になるまで3〜4週毎 [@]
暴露リスクが高い環境にいる4〜6週齢の子猫と孤児は必要 |
初回来院時1回のみ [A] | 最初のシリーズ
1年後、その後3年間隔 [B] |
全ての猫に強く勧める [C]
妊娠雌、4週齢以下の子猫、免疫中和には使用しない |
死滅 | @ | 初回来院時と3〜4週後にもう一度 [D] | B | C | |
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不活化 | @ | A | B
暴露リスクに基づきブースターの間隔は短縮出来る 他猫に接するような暴露リスクの高い猫はより頻回接種を必要とする 1年以上の免疫持続期間は抗体価の測定により証明されている(人工感染ではなく) |
C |
死滅 | @ | D | B | C | |
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死滅 | ワクチン接種に不適当 | A | B | C |
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無毒性生 | A | A | 最初のシリーズ1年後、その後毎年 [E] | 暴露リスクの高い猫に勧める [F] |
死滅 | D | D | E | F | |
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不活化 | 勧めていない | D
但し初回は16週齢以下には接種しないこと |
E | 猫のコロナウィルスに暴露されている又はされていると思われる猫に接するリスクの高い猫に対し考慮する |
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死滅 | D
初回接種は8週齢以上、2回目は12週齢以上 |
D | E | F
外猫、屋内外猫、のら猫、凶暴猫、多頭飼育、FeLV陽性がいる家、FeLV不明で多頭飼育の家 |
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死滅 | 勧めていない | 予防的:
初回来院時 2回目は2週間後 3回目は2回目の3週間後 治療: 3回目は獣医師の判断による |
ガイドラインは示されてない | ルーチンな使用は勧められない
予防または治療としての十分な効果は示されていない |